「助産所が消えていく」(NHKおはよう日本首都圏)を見て

 改正医療法(2007年4月1日施行、猶予期間一年)により、分娩を扱う助産所は、産科・産婦人科の医師を嘱託医とし、かつ、産科・産婦人科および小児科のある医療機関との連携が必要となりました。今日の朝7時台の「おはよう日本 首都圏」では、医療機関と連携することが難しい助産所の現状を紹介していました。日本助産師会によると、現在でも嘱託医師、連携医療機関を確保できていない助産所は少なくないそうです。
 また、「お産サポートJAPAN」(NPO法人)のアンケート調査(33都道府県の90ヵ所から回収)によると、小児科・産科があり、24時間対応が可能な病院への嘱託が、9月の時点で「できていない」と回答した助産所は31ヵ所(約34%)だったと、日本経済新聞(2007年10月20日付)が報道しています。
 産科・産婦人科医師が減少し、産科・産婦人科を標榜する医療機関も減っていくなかで、助産所の閉鎖も相次ぐとしたら、この先、産科医療はどうなるのでしょう?もちろん、助産所の「安全」確保は必要ですし、改正医療法(および医療法施行規則)の言わんとすることは理解できるのですが…。助産師(助産所)と医師(診療所、病院)の連携がうまくいくよう、願っています。