映画「ヘアスプレー」を観ました

 現在公開中のミュージカル映画「ヘアスプレー」を2007/10/22に観ました。この「ヘアスプレー」は、1987年に映画化され、2002年にブロードウェイでミュージカル化されたものを、ミュージカル映画にリメイクしたものだそうです。私は今回初めて「ヘアスプレー」を観ました。
 ところはアメリカ合衆国の東部の都市、ボルチモア。時は1960年代(たぶん)。主人公は、踊りとおしゃれが大好きでちょっと太めで小柄の白人の女子高生です。彼女は、幸運なことに地元テレビの人気番組「コーニー・コリンズ・ショー」のレギュラー・ダンサーの一人に選ばれるのですが、そこで人種差別を目の当たりにします。そして差別とたたかい、最後はハッピーエンド。
 主役の女子高生役が、明るく純真で活発で、しかも踊りも歌も素敵でした。また、彼女のお父さんも、主人公と同様、純粋でかつユーモアがあり魅力的でした。ジョン・トラヴォルタはデブで巨体のお母さん役でしたが、不気味な雰囲気を振りまいていました。人種、「デブ」、「巨体」、「チビ」、…などに対する偏見や差別がいかに愚かであるか、それをこの映画は訴えているように私は感じました。このほか、歌も、ダンスも、衣裳も、ヘアスプレーで固めた髪型も見応えがありました。
 それにしても、「ヘアスプレー」はリメイクされつつ二十年にもわたって上映され続けているのはなぜでしょうか。それは、現在も、「差別」が身近な社会問題として存在しているからかもしれないと、私は考えました。