「高円宮殿下メモリアル 第7回日本マスターズオーケストラキャンプ」

私は日本アマチュアオーケストラ連盟の主催の「高円宮殿下メモリアル 第7回日本マスターズオーケストラキャンプ」に参加しました。
・日時: 2007年1月6日〜8日
・場所: 第一生命ホール(晴海トリトン・スクエア)
・講師: 安永徹さん(ベルリンフィルハーモニー 第一コンサートマスター)、丸山勉さん (東京ホルンクァルテット)

今年は弦楽合奏の部とホルンの部があり、私は弦楽合奏の部にチェロで参加しました。
弦楽合奏の課題曲は三曲でした。
チャイコフスキー作曲: 弦楽六重奏曲 「フィレンツェの思い出」から第1楽章
・フランク・ブリッジ作曲: 「弦楽のための組曲」から第1楽章
・フランツ・リヒター作曲: 「弦楽のための交響曲

安永さんが名器ストラディバリウスで実演しながら、情熱的に指導して下さいました。
・今回の合宿で学んだこと
ビブラートのかけ方(指と肘、必要に応じて効果的に)、弓の速度や幅、表現の方法(フレーズの最後を大切に弾く、強調すべきところを強調する、パート内で違う弾き方をしても良い…など)、音程の取り方、「演奏者が楽器を弾いている」ということを聴いているお客さんが忘れてしまうような演奏(縦の線があっているとか、難しい曲なのにがんばって弾いている、などという感想をお客さんが感じない演奏)がベストであること、などを知り、驚きました。
最後の話は哲学的です。私の想像ですが(違うかもしれません)、楽器を弾いているのではなくて、「歌を歌う」あるいは「おしゃべりをしている」ような演奏を目指しておられるのだと思います。そのためには、どんなに難しい曲であっても完璧に弾けなくてはいけませんし、曲のフレーズに合った表情をつけなくてはなりません。私たちはアマチュアゆえ技術的には無理がありますが、表情・表現という面では改善の余地が大いにあると思いました。
世界の頂点を極めた安永さんのご指導は、感動の連続でした。安永さん、そしてスタッフの皆様、どうもありがとうございました。